Camino del Norte（北の道)の記録
Camino Primitivo（プリミティボの道）
５．Camino Primitivo（プリミティボの道） ＜その１＞
5．1 はじめに
2013年6月に北の道（Camino del Norte）を歩く計画を立てた際に、海岸の道（Camino de Costa）
経由とするプリミティボの道（Camino Primitivo）経由とするか迷いました。
多くの友人がプリミティボの道（Camino Primitivo）は大変だが素晴らしいと言ってくれたが、後から
海岸の道（Camino de la Costa）を単独に歩く機会は無いと考え、プロミティボの道（Camino
Primitivo)はいずれ単独で歩く事にしました。
北の道（Camino del Norte）では多くの友人が出来たが、特に後半に一緒に歩いたイタリア人連中と
帰国後もFace Bookを通して交流を続けていました。
その後自然に今年はプリミティボの道を歩こうとの話になり、偶然にも皆が6月に歩く話がまとまり一緒
にオビエド（Oviedo）で落ち合う事になりました。
昨年も今年も一日中一緒ではなく泊まるAlbergueと行程がほぼ一緒で朝スタートするとそれぞれのペース
で歩き夕方一緒になる程度でしたが、自炊の出来るAlbergueではパスタを作ってくれたり非常に楽しい
巡礼路歩きが出来ました。
（＊私はイタリア語を話せませんが、皆さんスペイン語が堪能で問題ありませんでした。）
プリミティボの道（Camino Primitivo）は連日の山歩きで標高差も大きく、一日の行程も30km程度と
厳しい巡礼路ですが2014年は比較的天候に恵まれ快適な歩きが出来ました。
なによりアストリア(Asturias)からガリシア（Garicia）へ続く山々の景観と緑が美しく、多くの方が
絶賛する巡礼路であることが実感出来ました。
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| Albergue Villapañadaで集合 | 朝の出発時に |
（１）歩いた行程
2014年5月12日からGR653のアルルの道（Chemin d'Areles）、アラゴンの道（Camino Aragonés)を
歩き、プエンテ・ラ・レイナ（Puente la Reina）へ着いた後にバスでヒホン（Gijon）まで移動して
5月31日に昨年に海岸の道（Camino de la Costa）で分岐したヴィジャビシオーサ（Villaviciosa）から
歩き始め、6月14日にサンティアゴ（Santiago de Compostela）へ到着しました。
歩いた行程（Etapa）は下記を参照下さい。
「Camino Primitivoの行程」
5．2 Villaviciosa（ビジャビシオーサ）から Pola de Siero（ポーラ・デ・シエロ）へ
２014年５月31日（土） 曇り時々晴れ 25.9Km <43,940歩＞
Gijon 08:00 = Villaviciosa 08:45 ー 分岐 09:50 ー San Pedro de Ambas 10:50 ー
Alto de Campo 12:10 － Vega de Sariego 14:00 ー Pola de Siero 16:10
2014年は前半にフランス・オーシュ（Auch)からソンポルト峠（Col du Somport）までGR653を
歩き、後半はプリミティボの道（Camino Primitivo）を歩くためにバスでプエンテ・ラ・レイナ
（Puente la Reina）からヒホン（Gijon）まで移動した。
通常、プリミティボの道（Camino Primitivo）はオビエド（Oviedo）をスタートとするが、昨年に
北の道（Camino del Norte）を歩いて分岐となったビジャビシオーサ（Villaviciosa）をスタート
にするため、今朝はヒホン（Gijon）からバスでビジャビシオーサ（Villaviciosa）へ着いた。
ビジャビシオーサ（Villaviciosa）のバス停には、昨年に一緒に歩いたイタリア人のAさんが待って
いてくれた。イタリア人グループとの集合場所であるオビエド（Oviedo）まで一緒に歩く事にする。
街中を抜けると見覚えのある海岸の道（Camino de la Costa）の分岐の村に着く。昨年は道標の矢印
がオビエド（Oviedo）方向になっていたので多くの友人が道を間違えた話を聞いたが、今年は道路に
ペンキでヒホン（Gijon）／オビエド（Oviedo）と明確に書かれていた。
ここから山道になり登りが始まる。道は広くないが舗装路で時々農場や牧場がある快適な道で途中で
年配の女性が乗馬で我々を追い越して行った。
1時間程度登ると道路に出て教会があるサン・ペドロ・デ・アンバス（San Pedro de Ambas）の村
に着いた。10分程度道路を歩くと巡礼路はバルデディオス修道院（Monasterio Valdediós）経由の
分岐がある。今日は距離も長くスタートも遅かったので直接にアルト・デ・カンパ（Alto de Campa）
へ向かう事にした。
道は突然に山道になり一旦下って暫く登ると眼下にバルデディオス修道院（Monasterio Valdediós）
の建物が見える。かなり大きな修道院である。
やや登りも楽になって道路に出てアルト・デ・カンパ（Alto de Campa）に着いた。少し休む事に
したが残念ながらバルは無い。
道路の脇の道標に従って下って行くと1時間程度でベガ・デ・サリエゴ（Vega de Sariego）の村に
着き、やっとバルがあったのでコヒーを飲んで休憩とする。
ここからは特にアップダウンの無い道で途中から道路（AS331）と並行して歩く静かな農村の道で
快適であるが、意外に距離があり（約9km）ポーラ・デ・シエロ（Pola de Siero）の街に着いても
Albergueは町はずれで距離があり、やっと16:00に着いた。
Albergueは街の広場に面した場所で目の前にバルもあり快適であった。
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| 海岸の道（Camino de Costa）分岐 | San Pedro de Ambasの教会 |
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| Monasterio Valdediós | Alto de Campo |
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| Pola de Sieroへ向かう | Albergue Pola de Siero |
① ビジャビシオーサ（Villaviciosa）からアルト・デ・カンポ（Alto de Campo）までの標高差は
約400mでサン・ペドロ・デ・アンバス（San Pedro de Ambas）から山道の登り（約250m）と
なります。 ベガ・デ・サリエゴ（Vega de Sariego）からは平坦な道です。
ベガ・デ・サリエゴ（Vega de Sariego）にはAlbergue（Albergue Municipal de Vega de
Sariego）があります。
② ベガ・デ・サリエゴ（Vega de Sariego）までバルや商店はありませんのでボカディージョや飲み
物を持参する事が必要です。
③ 昨年は海岸の道（Camino de la Costa）への分岐で巡礼路を誤る方が多かった様ですが、道路上
にペンキで表示されたので問題は無いと思います。
5．3 Pola de Siero（ポーラ・デ・シエロ）からOviedo（オビエド）へ
２014年6月1日（日） 晴れ 16.62Km <31,200歩＞
Pola de Siero 07:20 ー El Berrón 08:50 ー Palacio de Mares 09:30 ー
Colloto 10:45 － Oviedo 11:50
今日はオビエド（Oviedo）まで約16Kmで特にアップダウンも無いので、Albergueの前のバルで
朝食を取ってのんびりとした気分で出発する。朝霧が出ていたがので良い天気になりそうである。
巡礼路は道路（N634)に沿っているが住宅街の中や農場の脇を通る道で静かで歩きやすい。
高速道路を渡ってエル・ベロン（El Berrón）の街中に入る。大きな町だが日曜日の為か静かである。
町を抜けて再び高速道路（A８）を超えると静かな森の中に入る。広いキャンプ場や公園の様な場所
がありサイクリング等か駐車場で自転車を用意している人がいた。
ローマ橋の様な石橋を渡り暫く歩くと大きな建物があったが、ここはパラシオ・デ・メレス（Paracio
de Meres）でチャペル（Capilla de Meres）もあるが広い庭もあり現在でも使用しているようだ。
暫く歩いてカンポ（El Campo）の村の教会の前で何人かの巡礼者と一緒に休憩する。
やがて巡礼路は道路（N634)に出て昨夜一緒であった巡礼者とバルでコーヒーを飲み、バルを出ると
直ぐにローマ橋（Puente Medieval）があった。一旦道路に並行する脇道に入るが再び道路を歩く事
になりそのままオビエド（Oviedo）の街まで市街地を歩く事になる。
やや街中で登り坂になって、オビエド・サンサルバドール大聖堂（Catedoral de San Salvador de
Oviedo）の前へ出た。 丁度、12時のミサが始まる時間で皆でミサに参列する。
オビエド（Oviedo）のAlbergueはカテドラルからレストラン等があるモン通りを抜けて少し離れた
カンビリン庭園（Jardines de Canpilian）を下った所にある。
受付時間は午後４時からとの事で前の通りにあるバルが荷物を預かってくれる。
昼食を食べて日曜日でバザールをやっている庭園内などを散策した。
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| エル・ベロン（El Berrón）へ向かう | 林間の公園（Fonciello） |
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| Pracio de Mers | Puente Medieval |
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| オビエド・サンサルバドール大聖堂 | Albergue de El Salvador de Oviedo |
＊この行程の注意事項、コメント
① 距離も16Kmで標高差も無くオビエド（Oviedo）市街地まで農道などを歩けるので比較的楽な区間
です。標識など問題はありません。
② オビエド（Oviedo）のAlbergueの場所が分かりにくいのでカテドラル近くの観光案内所で聞いて
見ることをお勧めします。観光案内所にはアストリア州の巡礼路沿いのAlberuge一覧の小冊子も
購入する事が出来ます。
5．4 Oviedo（オビエド）にて
２014年6月2日（月） 晴れ
昨年歩いたイタリア人グループのメンバーと6月3日（火）にオビエド（Oviedo）をスタートする事に
なっており、6月2日夜にローマから来るPさんを待つため今日は一日オビエド（Oviedo）で待機する
事にした。
Albergueは親切で２泊出来るとの事でザックをAlbergueに置いてバルで朝食を取る。
昨日は日曜日でカテドラルの博物館等の見学が出来なかったので午前中はカテドラルの博物館や周辺の
施設を見て歩き、午後は公園等を散策してRさんを待つ。
カテドラル脇の道路にはプリミティボの道（Camino Primitivo）と海岸の道（Camino de la Costa）
の起点を記すプレートがあった。
夕食は再会とプリミティボの道（Camino Primitivo）の完歩を祈念し3人で地元料理を食べて祝った。
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| オビエドの市庁舎 | カテドラル脇のプレート |
5．5 Oviedo（オビエド）から
San Juan de Villapañada（サン・ファン・デ・ビジャパニャーダ）へ
２014年6月3日（火） 曇り後晴れ 30.5Km <48,160歩＞
Oviedo 07:00 ー Capilla del Carmen 09:00 ー Albergue de Escampleo 10:20 ー
Paladin 12:00 － Grado 13:15 ー San Juan de Villapañada 14:50
オビエド（Oviedo）のAlbergueのホスピタレロに宿泊場所尾について尋ねると、現在エスカンプレオ
（Escampleo）のAlbergueは休んでいるとの事でグラード（Grado）にはAlbergueが無くホスタル
が1軒のみとの事である。
次のAlbergueはサンファン・デ・ビジャパニャーダ（San Juan de Villapañada）でグラード
（Grado）から約５km程度あるのでオビエド（Oviedo）からは約30kmである。
天気も悪くない様なのでサンファン・デ・ビジャパニャーダ（San Juan de Villapañada）まで歩く
事に決めて早めにALbergueを出てカテドラルの起点プレートを踏んで出発する。
街中は路上に貝のマークがあり、アルガニョサ（La Argaósa)駅の陸橋をを渡って市街地を離れる。
次第に市内を見下ろす高台へ登って行くと小さな教会（Capilla del Carmen）があり昨夜一緒で
あったバレンシア（Valencia）のJさんご夫婦が休憩して写真を撮っていた。彼らはバレンシア友の会
会員でプリミティボの道（Camino Primitivo）は3回目との事でサンティアゴまで何度か一緒に泊り
歩いたりする事になった。
一旦道路（AS232）を歩くが橋（Ponte de Gallegos）を渡って再び山道の登り坂になる。
ここまでイタリアの人Aさん、Rさんといっしょであったが徐々にペースが遅くなって来たので私は先
に行くことにした。（以降、毎日1時間程度以後は別々に歩くのが習慣になった。）
やがてエスカンプレオ（Escampleo）の村に着き、巡礼路沿いにAlbergueがあったが、誰もいない
様である。村にはバルがありJさん夫婦は休憩していたが一人で先を急ぐ。
やや開けた農道を歩き道路へ出るとプレモニョ（Premoño）の村に小さな教会（Santa Ana）があり
巡礼路は再び林の中へ入る。
静かな巡礼路を約1時間程度歩くと川沿いの道になり広い道路（AS234)に出た。
広いナロン河（Rio Nalón）の橋を渡り民家の横にあるペニャフロール（Peñaflor)駅の脇を抜けて
平原に着くと前方にグラド（Grado）の街が見えてきた。
サンファン・デ・ビジャパニャーダ（San Juan de Villapañada）のAlbergueは自炊で近くに商店
も無いとの事でグラド（Grado）の街の入口にあったスーパーで夕食の食材を購入し、バルで昼食と
した。イタリア人のAさんへ電話をすると1時間程度遅れているようだ。
サンファン・デ・ビジャパニャーダ（San Juan de Villapañada）までは6Km程度と聞いていたが
道はかなりの登り坂で町を見下ろしながら午後の暑い日差しを受けて一気に登る。
やっと村への表示があり15分程度でAlbergueに着いた。洗濯をしてグラド（Grado）の街を見下ろす
ベンチでビールを飲んで休憩する。素晴らしい眺めである。
2時間近く遅れてAさん、Rさんが到着し、今朝サンタンデール（Santannder）から車でオビエド
（Oviedo）に着いて巡礼を開始した同じ仲間のSさんら2人が２１時頃に到着した。
これで全員（５名）が揃ったので明日から一緒に歩くが、カナダ人のFさんも女性同士で意気投合し
一緒に歩く事になった。
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| Ponte de Gallegos | Albergue Escampleo |
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| Rio Nalón | Gradoの街中 |
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| Gradoの街から登る | Albergue San Juan de Villapañada |
① オビエド（Oviedo）から サンファン・デ・ビジャパニャーダ（San Juan de Villapañada）まで
30kmあり,グラド（Grado）の街からは標高差180m程度の登りになる。
グラド（Grado）にはホスタルがあり、エスカンプレオ（Escampleo）のAlberugeも営業はして
いるので行程は考慮した方が良い。
② サンファン・デ・ビジャパニャーダ（San Juan de Villapañada）の村にはバルや商店などは無い
ので食料を持参する必要がある。（ビール、ワインなどはAlbergueで購入が可能です。）
③ 途中のエスカンプレオ（Escampleo）の村にはバルがあるが、その後はグラド（Grado)手前の
ナロン河の橋の傍にバルがありました。
グラド（Grado）にはレストラン、バル、商店等があります。
5．6 San Juan de Villapañada（サン・ファン・デ・ビジャパニャーダ）から
Bodenaya（ボデナヤ）へ
２014年6月4日（水） 曇り時々雨後晴れ 28.0Km <42,060歩＞
San Juan de Villapañada 07:20 ー Comellana 09:15 ー Fuente de Santiago 10:55
ー（１H休憩）12:20 ー Salas 13:30 － Bodenaya 15:20
今日の行程（Etapa）はガイドブック等ではサラス（Salas）までの約20kmだが、この先の行程が
厳しいので、出来ればサラスから８Km先のボデナヤ（Bodenaya）まで行きたいと皆で相談した。
Alberugeを出発する時に霧雨であったので雨具を着て出発する。
昨日の巡礼路の分岐へ戻ると直ぐに登りとなり、約4０分で峠（El Frenso）に着いた。
道路沿いに下ると高速道路の橋を渡り、一旦道路の交差点まで歩いて林の中に入りドリガ（La Doriga）
の村を通ると、前方が開け建設中の高速道路の支柱が見える。
やがて道路（AS16）の道路へ出て道路沿いの専用道を暫く歩くとコルエンジャナ（Corenllana）の
村への橋を渡るが村へは入らずに川沿いに戻って行くと古い修道院（Monasterio del San Sarvador）
の脇に着いた。修道院は廃墟の様で今では使われていないと思われる。
ここからコルエンジャナ（Corenllana）を見下ろす農道を登って山道に入る。
やがて緩やかな道になり広い農場を抜けると水場（Fuente de Santiago）があり、イタリア人の
Ｓさん2人が待っていてくれた。
今回のイタリア人グループは女性のＡさん、Ｒさんがローマ出身でＳさんは２人とも北部のトリノ
（Torino）に住んでいる、２人は同年輩の同姓（Sergioさん）で40年来の友人でもあり一緒に
イタリア北部のアルプスを主体に山歩きをしているとの事である。
この為、2人とも歩くのは早く何時もAlbergueを出ると15分程度で見えなくなってしまった。
この水場（Fuente de Santiago）で後から来る女性群を1時間近く待っていた。
やっと女性群が着いて状況を聞くとこのペースであればボデナヤ（Bodenaya）まで行けそうとの
事で再びそれぞれ別々に歩き出した。
ノナヤ河（Rio Nonaya）対岸の道路（Ｎ634）に並行した農道を歩いて小さな小川を渡り道路
（N634）を渡るとサラス（Salas）の街に着く。
教会のある街の広場の直ぐ傍にAlbergue（Albergue la Campa）があったが誰も見当たらなかった。
巡礼路はサラス（Salas）の街から林の中の静かな道を登って行くと一旦道路（N634）に出て、再び
農道の様な道をかなり登って行く。1時間半程度登って高速道路に並行した場所へ出るとやっと平坦
な道になりAlbergue Bodenayaに着いた。
Albergue BodenayaはオスピタレロのAntonioさんが経営しているが、宿泊・食事を寄付
（Donativo）で提供している。北の道（Camino del Norte）のペンドゥエーレス（Pendueles）
のAlbergueのハビエル（Javiel）さんと似ている事もあり聞いてみると友人との事である。
宿泊者が皆で一緒に夕食を取り楽しい夜であった。
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| El Freisnuの峠を下る | Monasterio del San Sarvador |
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| Fuente de Santiagoで皆を待つ | Salasの広場 |
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| Salasの街から登る | Albergue Bodenaya |
＊この行程の注意事項、コメント
① サンファン・デ・ビジャパニャーダ（San Juan de Villapañada）からEl Freisnu（365ｍ）まで
やや登るが、それ以降はサラス（Salas）まで特に標高差は無い。
但し、サラス（Salas）の街を出るとボデナヤ（Bodenaya）手前の高速道路沿いまで約400mの
登りがある。急な登りではないが約２時間程度はかかる。
② サンファン・デ・ビジャパニャーダ（San Juan de Villapañada）からサラス（Salas）まで
バルや商店は無い。（コルエンジャナ（Corenllana）の村は通らない。）
Fuente de Santiagoには水場（飲料不可）がありベンチもあるので良い休憩場になる。
③ サラス（Salas）にはAlbergue de SalasとAlbergue La Campa（Privad）があるが、Albergue
de Salasは巡礼路からやや離れている。
5．7 Bodenaya（ボデナヤ）からカンピエージョ（Campiello）へ
２014年6月5日（水） 快晴 29.2Km <41,190歩＞
Bodenaya 07:20 ー El Pedregal 08:30 ー Tineo 10:20 ― Piedratecha 12:35
ー Desvio Obona 13:05 ー Campiello 14:25
昨夜に皆で相談して今日はカンピエージョ（Campiello）までの29kmを歩く事にした。
AlbergueのオスピタレロのAntonioに写真を撮ってもらい見送られて、朝霧の中を出発する。
寒いと思ったがエスピーナ（Espina）で道路（N634）に出てFarmaciaの電光温度計は６℃と表示
していた。前方の山の稜線に風力発電の風車が緩やかに回っている。今日は快晴の様である。
道路（N634）に並行した巡礼路を歩き始めると南東方向のレオン（Leon）方面と思われる山脈に
まだ雪が残っているのが見え、素晴らしい景観であった。
暫く歩くと下の道路沿いにエル・ペドレガル（El Pedregal）の村が見えたが巡礼路は村へ降りずに
山道の様な非舗装の細い道をそのまま歩くが所々に水たまりで悪い個所もあり苦労する。
やっと教会の立つ公園の様なエリアに出て石畳の散歩道の様な道となり、巡礼者人形のモニュメント
で作られた日時計もあった。ここで休憩するために道なりにティネオ（Tineo）の街へ降りた。
（巡礼路はそのまま町へ降りずに街を迂回する道がある。）
一旦、町の賑やかな所まで降りてバルを探してコーヒーを飲み休憩し、昼食用のボカディージョを
作って貰った。
再び巡礼路まで登り直し、山道を登るがそれほど厳しい登りではなく快適な道だ。
一旦開けた農場の様な個所へ出るが再び登りが続き、やっと少し下ると道路（AS350）にでる。
前方の山並みも素晴らしい所で、ここから右手の道路（AS350）沿いの道に入り下って行くと
途中から林の中に入って修道院（Monastery of Santa Maria la Real de Obona）との分岐が
あった。修道院経由でも行けるようだがそのまま直進して修道院を下に見ながら歩くと休憩所の
様な個所がありベンチもあったので遅い昼食を食べた。
道路（TI-3)に出ると前方にはオスピタレス（Hopitales）が見え、そのまま道路を30分程度歩いて
カンピエージョ（Campiello）の村に着く。
カンピエージョ（Campiello）はそれほど大きな村ではないが、商店を兼ねたレストランが巡礼者
用にPrivardのAlbergue（Albergue Casa Herminia）を経営しており、ここへ泊まる事にした。
レストランで皆と夕食を取りながら相談し明日は天気が良ければオスピタレス（Hopitales）の山道
のルートを歩く事にした。
ここまで毎日30km程度歩いており少し疲れてはいるが、今日は天気も良く素晴らしい一日であった。
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| 朝霧の稜線に並ぶ風車 | Tineoの街から登る |
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| 快適な巡礼路 | Obsnaの修道院 |
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| Hospitalesの山々を望む | Albergue Casa Herminia |
① ボデナヤ（Bodenaya）からティネオ（Tineo）までは、道路（N634)からやや上の非舗装の山道
で歩きやすいが、所々に道が悪い個所があった。（雨天の際には注意が必要です。）
ティネオ（Tineo）から道路（AS350）まで標高差250m程度あるが、それほど急な登りではない。
② ティネオ（Tineo）から登って道路（AS350）に出た個所に交差点があり、カンピエージョ
（Campiello）方面への道路（TI-3）があるが巡礼路はオボナ（Obona）方面の道路（AS350）に
並行した道を下るので注意が必要です。（TI-3を下ってもカンピエージョへ行く事は出来る。）
③ ボデナヤ（Bodenaya)からカンピエージョ（Campiello）まで約30kmあるが、標高差もあまりなく
それほど厳しい行程ではありませんが、ティネオ（Tineo）は大きな町なので宿泊には良いと思い
ます。
5．8 カンピエージョ（Campiello）からベルドゥセド（Berducedo）へ
＜Ruta de los Hospitales＞
２014年6月6日（木） 晴 29.4Km <47,630歩＞
Berducedo 08:10 ー Borres 09:00 ー Ruta de los Hospitares 分岐 09:15
― Ruinas del Hospitales de Paradiella 10:30 ー Alto de Hospitarels 11:25
ー Alto de Marta 12:00 ー Puerto del Palo 12:40 ー Montefurado 13:00
ー Lago 14:35 ー Berducedo 15:50
今日は天気が良ければ"Ruta de los Hospitales"経由でベルドゥセド（Berducedo）まで歩く事に
した。山越えで距離もあるので早めに出発したかったが宿の朝食が7時30分との事で出発が8時に
なってしまった。 快晴ではないが薄日もさして申し分はない。
畑の中の快適な道を歩きボレス（Borres）の村へ着く。Albergueもあったが既に誰も見当たらない。
村から15分程度でRuta de los Hospitales分岐の標識があり、迷うことなくHospitalesの道へ向かう。
緩やかな山道を登って行くと小さなCapillaのある村があり、そこから道は広いが登りの傾斜がきつく
なってきた。 イタリア人グループと一緒にAlbergueを出たが、このあたりでそれぞれマイペースで
離れてしまった。 牧場の入口を過ぎると牧場を大きく迂回して見晴しの良い道をさらに登って行くと
前方にHospitalesの山が広がる道標のある場所へ着いた。
ここからはやや曇っているが風も無く360度の見通しがあり雄大な眺めを見ながら歩く事が出来た。
暫く行くと弑さな石垣の残るRuinas del Hospitales de Paradiellaがあった。
道は再び登りになり、道端でドイツ人のグループが休憩していたが、昨日はボレス（Borres）泊りで
あったとの事でお互いに写真を撮りあった。
やっとピークと思われる場所に着いたが道標があるのみで、ここも牧場の中なのか傍に牛が寝ていた。
暫く道端に牛がいる道を歩いて行くと、先ほどよりも石垣が多く残っているRuinas del Hospitales de
Fonfaraónの看板のある場所へ着いた。
道は次第に下りになり前方にやや広い道が見えるがまだかなりの距離があると思われ、左側の山腹に
ポラ・デ・アジャンデ（Pola de Allande）から登ってくる道路（AS14）を見る事が出来る。
やっとやや広い道の場所へ着いたが、再びこの道から離れて登りになり日本の山の池塘の様な池の脇を
通って牛が沢山いる棒状を通り抜けて歩くと前方の舗装道路が近くなり、さらに下って道路に出ると
標識にAlto de Marta（1,105m）と書かれてあった。
ここからまた小さな丘を越える山道を超えて行くと前方に風車と道路（AS14）脇に建物が見えて来た。
道路（AS14）まで下るとPuerto del Pola（1,146m）に着いた。
丁度、アメリカ人の老夫婦がポラ・デ・アジャンデ（Pola de Allande）から登ってきたので写真を
取ってもらう。 暫く休憩して歩き始めたが、ここからは下りになるので気分も楽になった。
一旦、急な山道を下ると狭い尾根上の場所に建物が見えてくるがモンテフラド（Montefurado ）と
思われる。
モンテフラド（Montefurado ）は農家が一軒で巡礼路は道路（AS14）の裏手で遺跡の様な石垣が
残っている。 遅くなったが一人で昼食とする。
ここからは下りの傾斜も緩やかになり暫く道路を歩いて山道へ入り、ラゴ（Lago）村の裏手に出て
道路へ戻るとバルがあった。 多くの巡礼者が休憩しており私もジュースを飲んで暫く休んだ。
林間の道を約1時間歩いてベルドゥセド（Berducedo）のAlbergueに着いたが、既に満員であったの
で同じ村にあるPrivadのAlbergueへ行きグループの６人分を確保した。
雷雨の様な雨が降り出し、約1時間遅れで皆が到着した。
今日はプリミティボの道（Camino Primitivo）の核心部で、殆んど一人であるいたが素晴らしい
一日であった。
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| Ruta de los Hospitalesへの分岐 | 牧場の脇を登る |
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| Hospitarelsの山々 | 稜線からの展望 |
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| Puerto del Paloへ下る | Montefuradoへ下る |
① Ruta de los Hospitalesは最高地点がHospitarelsの山（1,201m）で標高が高くは無いが、稜線
には木もなく途中での休憩地点もないので、天候が悪い場合は無理をしない方が良いと思います。
道標などは完備されており問題はありません。
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http://www.gronze.com/guia-del-camino-primitivo/ より
② ベルドゥセド（Berducedo）のAlbergueはベット数が12で居室も狭いので、満室の場合は泊まる
事が難しいので、同じ村内のAlbergue Privard（Albergue Camin Antiguo 10ベット）を利用
する事になるが、ここも収容人数は少ないので事前に予約した方が良いと思います。
「Camino Primitivo（プリミティボの道）＜その２＞」 へ続く
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